事業報告

平成29年度講師例会

20170720_07月20日(木)、平成29年度講師例会がクーポール会館にて開催されました。
20170720_1「情報量が爆発的に増え続ける今日、その情報自体が性質を持ち多様性に富むようになってきた。情報を扱う我々にとって大変悩ましい状況であるが、本日のような例会を通じて情報を読み取る力をしっかりと養ってほしい」と鈴川理事長。
20170720_2毎年大好評の講師例会ですが、回を追うごとに参加人数も増え、今年は会員社・媒体社を含め70名以上と過去最高の参加人数となりました。
20170720_3今回は「メディアとデータで動的な生活者を束ねる Dynamic Bundling(ダイナミック・バンドリング)」と題し、多様化するメディアにより分散化しつつある生活者を、いかに束ねてコンテンツを提供していくべきか、講師として(株)博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所 メディアビジネス研究グループ 上席研究員の斎藤 葵(さいとうあおい)様をお招きし、最新の研究結果をもとにしたご講演を賜りました。
20170720_5生活者に対する動向として、メディア企業は、AbemaTV、C CHANNELといった、タイムシフト・デバイスシフトに積極的に対応したメディア展開を推し進め、「いかにコンテンツを届けるか」に重点を置いている。一方で広告主企業はビッグデータを活用し「顧客理解」に重点を置く。どちらも生活者個々に狙いを定め、情報を「当てにいっている」というのが現状であると斎藤氏は語ります。
20170720_4しかし生活者は、次々に登場するデバイスやアプリから情報を得ようとする。そんな風に分散化する生活者を「動的」なものと捉え、メディアやデータを通じて「束ねて」いく。これが今回提唱する「Dynamic Bundling」であるとのことです。

●生活者の動的状況をコンテンツで束ねる
例えば、お天気、株、スポーツの勝敗、渋滞情報といった「今見るべき、知るべき」コンテンツで動的な生活者を瞬間的に束ねる

●生活者の動的関心を事業横断で束ねる
例えば、ファッション〜美容〜健康といったカテゴリで多展開している企業であれば、事業横断でひとつの共同コンテンツを設けることで、近しい関心を持つ生活者を束ねる

●生活者の動的生活を異業種協業で束ねる
例えば、HomePod、Amazon Echoといった音声アシスタントデバイスに目をつけ、情報提供の場所、タイミング、内容等を別カテゴリの企業同士で連携してひとつの音声サービスを設計していくことで生活者を束ねる
20170720_11以上のような「Dynamic Bundling」によって動的な生活者を束ね、そこに広告をうまく掛け合わせていくことが、これからのメディア企業、広告主企業に求められるとのことでした。特に音声アシスタントデバイスが持つポテンシャルは相当なもので、メディア企業においてはデバイス向けスキルの開発・提供が早急に求められると講演を締めくくられました。20170720_6

20170720_7講演後は会場を移して懇親会が催されました。講師の斎藤様にもご参加をいただき、参加者が斎藤様の元へ矢継ぎに質問に訪れる光景は、今回の講演が大変興味深いものであったことを物語っていました。
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