事業報告

平成30年度通常総会

20180418_094月18日(水)クーポール会館にて平成30年度通常総会が開かれました。平成29年度の活動を締めくくると共に、新年度の事業計画と予算案について審議が行われました。

20180418_02中でも、これまで理事長を務められた鈴川様の転勤による退任に伴い、理事長不在となる本年度、新たに理事長を立てるべきかどうかについて会員の皆様に審議を仰ぎました。結果、本年度は改選期ではないということもあり、3名の副理事長が交互で代役を務めるというかたちで承認をいただきました。(写真は新任された増田副理事長)

20180418_03続いて、ラジオCMオンライン送稿システム「Radi Pos(ラジポス)」について、説明が行われました。こちらはすでに運用がスタートしており、これまでの出稿方法(MO)は廃止され、Radi Posに完全移行されるとのことです。

Radi Pos(ラジポス)
https://radipos.jp

運用FAQ
https://www.j-ba.or.jp/category/references/jba102307

20180418_10記念講演では、中日新聞東海本社 代表取締役 喜聞広典(ききひろのり)様にご登壇いただき、「都田工場に込める地方紙の使命」と題し、2016年12月に竣工された新工場にまつわるお話を賜りました。

20180418_04インターネットの普及により新聞があまり読まれなくなった昨今、その代償は発行元の経営のみならず、地方にとって重い影響を及ぼすこととなりました。大手サイトで閲覧できるニュースは、主に全国紙から抜粋したものであり、全国民が享受してしかるべき記事がメインとなります。

20180418_05「静岡県のとある町で茶摘みが開始され・・・」といった記事は全国紙で掲載されるはずもなく、その役目は元来、地方紙が担っているものです。そういった地域ニュースに触れなくなると、次第に地元への関心は薄れ、過疎化、若者の流出につながっていくと喜聞社長は危惧されます。

20180418_06新聞の良さは、興味のある記事以外の情報に触れられることです。自分で紙面の中から情報を見つけ、それが必要か判断し、理解する。そういった力は情報化社会がさらに進む今後、欠かせない力となるでしょう。

だからこそ喜聞社長は熱く述べられます。今一度、地方紙に目を向けてもらうためには地元記者独自の「取材力」が鍵となる。民意を汲み取り、深く掘り下げ、発信する。生活者にとって「信頼あるメディア」と認めてもらい、地域社会の活性化につなげていく。それこそが地方紙の使命であると。

20180417_07その想いを具現化したひとつが、新設された都田工場です。工場全体に見学コースを設け、地域の子供たちが新聞に触れる機会を創出しています。製作現場や展示品、動画などが好評を博し、1年足らずで見学者1万人を突破されたそうです。

20180418_01地域の歴史を刻む責任者として次世代につなぐ。中日新聞社はこれからもその務めを果たしていく、と講演を締めくくられました。

20180418_08講演後は会場を移して懇親会が催されました。喜聞社長様にもご同席いただき、和やかな雰囲気の中、改めて平成30年度がスタートいたしました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。本年度も静岡県広告業協会をよろしくお願いいたします。

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