事業報告

2017新年例会

20170111_12017年1月11日(水)ホテルアソシア静岡にて新年例会が開催されました。

20170111_2会に先立ち、杉山理事長は挨拶の中で昨今の広告業界について触れ、「東京一極集中、広告(代理業)のボーダレス化、労働管理問題といった様々な課題がひしめき合う中ではあるが、我々が風上に立つことを諦めず、淘汰の波を跳ね返していこう」と強く語りかけました。ちなみに、初詣でひいたおみくじは「凶」であったとのこと。「あとは上がるだけ」といつもの杉山節で会場を和ませました。

20170111_3メインとなる記念講演では「『静岡県民はテレビ大好き!』ってホント? &『ヒット番組の表とウラ』マル秘話をたっぷりと。」と題し、株式会社静岡第一テレビ 桜田和之社長にご講演を賜りました。
日本テレビのプロデューサーとして多くのバラエティ番組を手がけた桜田社長。現職へ就任後も、静岡の県民性を鋭く見抜き、様々なデータ分析のもとプロデュースに携わっておられます。静岡県のテレビ視聴率は全国でも1位2位を争うほどで、関東のおよそ1.5倍〜1.6倍とのこと。その要因は「周りが観ていると観てしまう」という県民性のようです。

桜田社長のプロフィール、手がけた番組はこちらのWikiをご覧ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/桜田和之

20170111_4番組づくりは「スタッフのキャスティングが7割」。どんなに調子が良くても内容に硬直を感じたらスタッフを総入れ替えするとのこと。そうすることでまたコアターゲットを呼び戻し、番組の寿命を伸ばすのだそうです。世の中にはアイデアを生み出せる「ゼロイチ」タイプと、そのアイデアをかたちにできる「イチジュウ」タイプの人間がおり、それらを命がけでキャスティングすることがプロデューサーの手腕だともおっしゃられました。

結びに、桜田社長は地域におけるテレビの未来を「圧倒的なまでのコンテンツ力」「余すこところのない地域力」そして「発信力」と語られました。コンテンツと地域に関しては徹底的にやる、発信については大小問わず様々なものに出資することが大切とのこと。さらにはタイムシフト視聴(録画)についても触れられ、CMを飛ばさず観ている人は約6割にものぼる。ぜひ、みなさんも飛ばされないような面白いCMを! と講演を締めくくられました。

桜田社長におかれましては年始の慌ただしいなかご講演を賜り、誠にありがとうございました。
そして、ご出席くださった大勢の媒体各社、会員各社の皆様、誠にありがとうございました。

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